①脳内出血・・・高血圧性のものが多い。局所症状(運動麻痺、感覚障害、失語症)頭痛、嘔吐、意識障害
②硬膜下血腫・・・硬膜とくも膜の間にたまった血腫が脳を圧迫する疾患。意識障害、頭痛などを生じ、放置すると死に至る。高齢者では、転倒による頭部打撲によるものが多い。外傷後、1~2ヶ月後に症状が現れる慢性硬膜下血腫に注意。治療は脳外科手術による血腫の除去(後遺症少ない)
③頭蓋内出血・・・くも膜下出血・・脳動脈瘤破裂(圧倒的に多い)、脳動静脈奇形、頭部外傷
症状・・・突然の激しい頭痛、嘔吐、嘔気、血圧の高まりとともに、血管の破裂が生じやすく、昼間、活動時に多く発生。
④パーキンソン病・・・脳の黒質の神経細胞が変性、消失することにより起こる。
4大症状・・・振戦、筋の硬さ(固縮)、動作の遅さ、無動(動作の速さ、仮面様顔貌)、姿勢、歩行障害(小刻み歩行)他に、自律神経症状や精神症状(うつ病、認知症)を呈することがある。
症状が進行すると、起立性低血圧、排尿障害などの自律神経症状、認知症および治療薬の副作用としての幻覚、妄想などの精神症状が加わる。治療は不足したドパミンの補充(L-ドパ)が有効である。